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「ヨーロッパの食とギフトを学ぶ研修旅行」(1)

投稿日: 2009年9月12日

「ヨーロッパの食とギフトを学ぶ研修旅行」(1) 

矢野経済研究所(主催)がモロゾフの副社長、松宮隆男をコーディネータとした研修旅行を企画
した。松宮から参加するだけではなく何人か仲間を誘ってほしいと依頼された。シンセイ食品の
高田とランドールコンフェクトの茂木の二人を口説き参加者名簿に登録させた。

テーマ:「ヨーロッパの食とギフトを学ぶ研修旅行」

期 間:1986年3月1日(土)~3月14日(金)

目 的:「新しい商品」や「新しい業態」を探している人、チームを組んで「感性の旅」に出か
けてみませんか。「柔らかい心」と「よい仲間のチームワーク」が必ずや新しいアイディアを生
みだせるものと信じています。さまざまな「発展力」をもった人たちとのディスカッションの中
から自社内だけではだせないよいアイディアが生まれると思います。若い方が集まって「遊び心」
を大切にする開発の「旅」に出ませんか。

主要テーマ

         ●ヨーロッパの「食」の店の見学

    ●ヨーロッパの「プレゼントショップ」の見学

    ●ヨーロッパの「食」の関連商品店の見学

    ●ヨーロッパの料理の体験

    ●ヨーロッパの現地の人々のパーティーに参加する

    ●ヨーロッパの催事展開を見る。

参加者:音羽屋         上條善弘

菓匠三全        田中裕人、田中つたえ、田中正人

シンセイ食品工業    高田忠明

タカラブネ       吉田秀明

中村屋         中村逸平

ヒマラヤ製菓      津田一、加藤正明

ランドールコンフェクト 茂木晧守

日本チョコレート    富永勸

池田糖化工業      岡本吉正

ミッシェル       高橋盛恵、高橋つたえ

モロゾフ        前田英樹

芥川製菓        大谷宇一

スイス菓子ハイジ    小浜明夫

松風屋         三輪隆康

矢野経済研究所     秋坂洋三郎

コーディネータ     松宮隆男

近畿ツーリスト     今里嘉孝 (総勢21名)

訪問地:

第1日 東京(20:55)→アンカレッジ→パリ(5:55)

第2日

パリ(7:25)→チューリッヒ(8:35)

午前中、チューリッヒ市内見学

正午~15:00 オビさん一家、ご夫婦、息子と娘、近所の友人がわれわれを歓

迎。スイスの美味しい料理と暖かい心に触れるファミリーパーティー。

15:30~16:30 チューリッヒ市内自由見学

17:00 ホテル到着 (Hotel Zurich)  着後、グループごとに店を探し、各

自で注文して夕食をとる。

第3日

午前中、菓子専門店 Kleiner, Spruengli, Honold, 見学

Honoldの製造工程の見学、売場視察、オノルド社主へのインタビュー、

Spruengli, Kleiner のショップ見学

菓子・調理器具の専門店、Thalmann+CIE 訪問

午後12:00-16:30 グループごと菓子店、本屋、食器店、プレゼントショップ

などを見学して自由研修

17:00 ホテル帰着

17:30-19:30 松宮隆男氏による第1回勉強会

  1. 商品づくり

A. 売り手市場づくり

B.企業観と生活観

C.発想の原点

D.品質への強いこだわり

E.物と心のハーモニー

        20:00-23:00 夕食 レストラン「ヴィザヴィ」(Vis-a-vis)

日本チョコレートとモロゾフの間では商品開発において多くのトラブルがあった。味覚糖でのピ
アピアとスイートランド、ダイエーではクリスマスカードについて内容証明便で警告書が送られ
てきた。しかしモロゾフの社長は日本チョコレート工業協同組合の理事長、日本チョコレートの
代表取締役会長でもある。日本チョコレートはモロゾフから委託加工の依頼を受けて商品供給を
している。そのような関係の中でモロゾフはスーパーマーケット業界への進出の機会を模索していた。

オリムピア製菓のリンゴチョコにも興味を示していた。日本チョコレートからマロングラ
ッセの海外開発を行っていた。また私が日本チョコレート工業協同組合の青年会の関西支部の幹
事を1965年から2000年まで務めた(1985年以降はクォータリークラブと称し年に4回例会を持
っていた)。そんな関係で松宮隆男とは陰陽にわたり切っても切れない関係であった。
おりしも松宮隆男は第2、第3ブランドの開発・展開に熱中していた。コンサルタントは元電通
の社員、井上優であった。スイスブランド「ランドルト」、イタリアブランド「ブオナパスタ」、
バレンタインにはお祭りの守護神が必要だと、テルニの「サン・ヴァレンティーノ教会」を担ぎ
だし、神戸市とテルニの姉妹都市提携といくつものプロジェクトを抱えていた。これらのプロジ
ェクトを進めていく中で知りあった彼の人的資源(Human resources)を公開するというので
私の友を誘って積極的に参加した。
シャルルドゴール空港で私が油断した隙にバーバリーのトレンチコート(1983年にニューヨー
クで購入したもの)とエルメスのマフラー(1965年にパリで買ったもの)を置き引きにやられた。

スイスに到着するとあたり一面、銀世界ではないか。空港内の店でコートとマフラーを手に
入れた。空港にはオビさんの奥さんが出迎えに来ていた。空港からホテルに直行し旅装をほどく。
宿泊するホテルは何と1965年6月9日に泊まったホテルと同じではないか。中央大通りのバンホ
フシュトラッセから一本西に入ったところにある。オノルドの店はすぐ傍である。

<つづく>

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