2009年06月10日
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『食の大正・昭和史—志津さんのくらし80年—』 第二十九回 月守 晋
●家庭料理の食材 <魚介類> ●貝・甲殻類 サザエ、ウニ、アワビ、クルマエビ、イセエビ、ナマコ、カキ、タイラガイ、トコブシ、ハマグリ、ムキミ(アサリか?)、トリガイ、ミルガイ、シバエビ、カキ、カイバシラ <野菜類> ●根菜 ダイコン、ニンジン、ヤマイモ、クワイ、ナガイモ、ショウガ、ゴボウ、カブ、コカブ、ハス、 ●生り物 キュウリ、ナス、カボチャ、ウリ、ユウガオ、エンドウ、エダマメ、トウガン ●山菜・きのこ類 シイタケ、フキ(フキノトウ)、ワラビ、ゼンマイ、ツクシ、タケノコ、ジュンサイ、 ●乾物 アズキ、(白、黒)ゴマ、ソバ、クズ、クロマメ、コンブ、新粉、ケシノ実、トウガラシ、カンテ ●半製品 トウフ、コンニャク、アブラアゲ、卯ノ花(オカラ)、カマボコ、焼キフ ●肉類 豚肉、牛肉、鶏肉、小鳥肉、鶏卵、合い鴨、鴨 ●果実 柿、栗、りんご ●調味料 塩、砂糖、醤油、みりん、酢、味噌(白味噌、三州味噌、赤味噌、甘味噌)、油(ゴマ ●粉物 うどん粉、 葛粉、パン粉 ●漬物 たくあん、味噌漬、粕漬、うりの鉄砲漬、早漬(小かぶ、きゅうり、なす、キャベツ)、梅干 ●びん・缶詰 筍の缶詰、グリーンピース缶詰、松たけ缶詰、鯨(くじら)びん詰 ●調理用具 七輪、蒸籠(せいろう)、すり鉢、ざる、玉子焼鍋、金網、焼き鍋、フライパン、裏濾 料理用の火力としてガスが都市の一般家庭でも使われるようになったのは、大正12年の関東大震災後のことといわれる。9月1日午前11時58分という昼食時だったため、昼食を準備していた各家庭のたきぎのかまどや炭を使う七輪が火元となって各所で火災が発生したといわれ、震災後はスイッチをひねればすぐ消せる安全性がかわれてガスコンロ(ガス七輪といった)が普及した。 料金は東京ガスの場合1㎥当たり大正8年に8銭だった。 |
食の大正、昭和史